HighOutput

多読をとおして人生をより豊かに

【書評】学生の必読書!『10年後の仕事図鑑(堀江貴文、落合陽一 著)』

f:id:SurvivalStrategy:20180512180642p:plain

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

どんな本?

AI(人工知能)、仮想通貨、lLIFESHIFT、ホワイトカラーの終焉……。
10年後どころから5年先すら予期できない今、今の仕事、会社、社会、キャリアはどうなるのか。
今世界で最も注目される日本人研究者落合陽一氏と、圧倒的な行動力で時代の最先端を走り続ける堀江貴文氏が、
お金、職業、仕事、会社、学校など、今考えられる新たな社会の姿を余すところなく語ります。

起業家として有名な堀江貴文さん(通称、ホリエモン)とメディアアーティストとして多方面で活躍されている落合陽一さんの共著です。

意外にも書籍をタッグを組むのは、初めてのようです。

普段からお二人の情報に触れることの多かった私は、人生で初めてamazonで予約購入してしまいました。

これから社会人になる学生、特に、働くまでに時間のある中学生や高校生に読んでほしい1冊です!

こんな人にオススメ!

  • 未来にどんな職業があるか知りたい人
  • これから社会にでる学生の方
    (特に、社会に出るまで時間のある中学生、高校生)
  • 未来の働き方を知りたい人
  • 今の仕事をやめようか悩んでいる人
  • 堀江さんや落合さんに興味がある人
  • お金の未来について知りたい人

目次

Chapter0 激動の時代を生きるあなたへ
Chapter1 すべてが逆転するこれからの働き方
Chapter2  なくなる仕事、変わる仕事
Chapter3 生まれる仕事・伸びる仕事
Chapter4 お金の未来
Chapter5  日本の幸福と社会について
Chapter6 ピュアな情熱に導かれた、自分の人生を生きよ

キーメッセージと感想

会社における労働は、”湯婆婆に名前を奪われる”のに等しい

誰もが当たり前のように雇用されることを望んでいるようだが、名前を奪われることの危険性に気づいたほうがいい。

「会社に属する=給料をもらう」といった考え方には、誰かが異議を唱える必要がある。

功績が自分に属するような働き方ができないのなら、会社員はほとんど奴隷と変わらないといっても過言ではない。

"湯婆婆に名前を奪われる"という表現が面白かったのでピックアップしました。

湯婆婆とは、スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」で登場した旅館(?)を経営している悪魔のようなおばあさんのことです。

自分の名前、すなわち"個性"を取り上げることを条件に、働くことを認めさせているということです。

新人教育なども個性を奪うための一種の洗も教育といっても過言ではないかもしれません。

会社のブランドを背負って仕事をしていても、功績はすべて会社のもの。

自分の名前で実績を残さなければ、人生100時代と言われる社会で生き延びていくことは難しいということです。

「新しい仕事」で成功している人たちの3つの共通点

ここ数年を振り返っただけでも新しい仕事がたくさん生まれています。

例えば、youtuberやインスタグラマーはその代表例でしょう。

本書では、「新しい仕事」で成功している人たちの共有点を3つ紹介しています。

①作業にハマっていること

1つ目は、まず、「作業にハマっていること」だ。

ここでいう「ハマる」とは何か。

何かに「没頭」するということだ。

 ここに、好きではないものを歯を食いしばって「頑張る」という意味はない。

「努力しよう。頑張ろう」と思って歯を食いしばってやったところで、平凡な結果しか得られない。

没頭した時の集中力ってすごいですよね。

私は、没頭している時の状態を、前田祐二さんの言葉を使ってスーファミのドラクエ状態と読んでいます。

これこそが、まさにハマっている状態なのだと思います。

そのために必要なのは、自分の感覚を信じて、自分で方法を考えることである。

自分で作ったルール、自分で立てたプランだったら、納得感を持って取り組むことができるし、やらざるをえない。

つまり、自分でルールを作ることで、ものごとに没頭でき、好きになることができる。

人に言われたことで没頭するのは難しいです。

いつの時代も親に言われてイヤイヤ取り組んだことというのは、全然時間が過ぎなくてひどく退屈なものです。

だからこそ、若い時から自分の心と向き合って、自分の感覚に正直にならないといけません。

この点に関しては、子育てでも気をつけていきたいと考えています。

自分の子供には、自分の価値観を押しつけるようなことはやらずに、子供自身の感性を伸ばすような育て方をしていきたいものです。

②情報メタボになるな

2つ目は、「思いを持って毎日発信すること」だ。

やりたいことや、ハマれるものが見つかったら、毎日自発的に思いを発信し続けることが大切だ。

それも「言われたからやる」「ノルマだからしぶしぶこなす」という姿勢で取り組んでいてはダメだ。

稚拙でもいいから、読み手に「熱さ」が伝わるものでなければならない。

SNS上でアウトプットすることは非常によい訓練になる上に、より知識を深めることができる。

最近では、SNSやネット記事を見て情報収集するだけの「情報メタボ」が非常に多い。

得た情報をSNS上でアウトプットし、多くの人の意見を取り入れることで、より多角的な視座を手に入れることができる。

「インプット」と「アウトプット」、両方のバランスがとれているとき、人は格段に成長できるのだ。

これは、私のブログテーマでもあるので、すごく共感できました。

インプットした情報は、アウトプットしてなんぼ」です。

脳みそに入れた情報は自分の中で消化して言語化することで本当の知識として自分のものにできます。

アウトプットする手段は、なんでも良いと思いますが、私が個人的にオススメするのが「Twitter」です。

下記の書評でも紹介しましたが、ツイッターの140字で感情を伝えるためには、いろいろな表現を使わなくちゃいけないから、自然と思考力は豊かになります

そして、140字という制限があるからブログなどと比べて発言しやすいです。

少しでも共感でしたら、即行動しましょう。

堀江さんの本を通して、私は堀江さんに何度も言われきました。

Twitterを始めることにリスクはありません。

悩んでいる時間が無駄です。即行動です!

③自分自身に油断するな

 自分がハマれる好きなことが見つかり、情報のインプットとアウトプットも積極的にできている。

そんなときに大切になってくるのは、「自分自身に油断しない」ことだ。 

なくなる仕事・変わる仕事 〜エンジニア〜

本書では、AI(人工知能)などの普及によって、なくなる仕事や今後新しく生まれる仕事が紹介されています。

この「Chapter2  なくなる仕事、変わる仕事」「Chapter3 生まれる仕事・伸びる仕事」については、ぜひこれから自分がなりたい仕事を見つける学生の方に読んでいただきたい。

あなたがなりたいと思っている仕事は、すでになくなりつつあるものかもしれない。

ここでは、紹介されている様々な職種の中でも、「エンジニア」について紹介したい。

エンジニアは安くなる

「食いっぱぐれない仕事」として挙げられているエンジニアも風化か、自動化AIに代替される可能性が大きい職種の1つだ。

特に給料の高い人間から、順番に仕事を奪われていくだろう。

そもそも、プログラムは一部の人間にしかできないような専門職ではない。

安価で技術を学べる学習サービスが次々に誕生しているし、いずれエクセル程度に誰もができるようになる。

「小学生の習いごとで大人気なプログラム学習!!」なんてニュース記事を読んだことがありますが、今の小学生が大人になるころには、ますます代替可能な職種になっているのではないでしょう。

ただ、その頃には、今以上にプログラムによって世の中が構築されているでしょうから、算数や英語のようにあたりまえに学んで、知ってて当然な時代が訪れるのでしょうね。

予防線を張るな。心のコンパスを信じろ 

僕はゲームばっかりやっている子には将来性があると思う。

だって、一生の中で、サルみたいに熱中できる経験なんて、そうそうない。

僕だって、中高時代はまごうことなき「プログラミング」の専門バカだった。

これこそが、スーファミのドラクエ状態です。

つまり、自分の心にブレーキをかけるな!ということです。

ただし!ここには、”ただし!”がつきます。

ただし、自分が将来の仕事にしたいと思えるくらい没頭できることに対しては、ブレーキをかけるな!ということだと私は思います。

例えば、研究者になりたいと思っているのに、ゲームばかりしている人は、心のコンパスとやっていることが同じ方向を向いていません

現実から逃げるためにゲームをしているのはただの惰性でしかありません。

惰性でやっていることに没頭はありません。

そこだけは、くれぐれも履き違えないようにしましょう。

まとめ

内容は、今まで堀江貴文さんや落合陽一さんがYouTubeや書籍で説明されている内容がほとんどでした。

普段から、メディアを通して堀江さんや落合さんに触れる機会が多い人にとっては、過去の言葉を再確認できる一冊。逆に、初めて落合さんや堀江さんに触れる人にとっては、今後の働き方や生き方を学ベる貴重な一冊です。

この一冊をきっかけにさらに堀江さん&落合さんワールドにハマっていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。