【書評】心がオヤジ化する前に読もう『君がオヤジになる前に』
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2013/07/01
- メディア: Kindle版
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どんな本?
起業家として有名な堀江貴文さん(通称、ホリエモン)の本です。
ここでいうオヤジとは、年齢や見た目の話ではなくて、心がオヤジ化すること、つまり、よりよき方向へ改善しようとすることを放棄してしまった人たちへの表現です。
つまり、年齢の若い学生でも心がオヤジ化している人はいるということ。
心がオヤジ化する前に、ぜひ一度読んでほしい一冊ですね。
amazonの電子書籍( kindle)だと300円くらいで買えますよ!
こんな人にオススメ!
- 最近、考えることが面倒臭いと思うことが増えてきた人
- 将来に不安を感じている、惰性で生きることに不安を感じている人
- 現状を打破するために何かを始めなければいけないのはわかっているけど、何から始めたらいいのかわからない人
- 企業を考えている人
- 堀江貴文さんについて知りたい人
目次
25歳の君へ
28歳の君へ
32歳の君へ
35歳の君へ
38歳の僕へ
対談 「これから」を生きる君へ(福本伸行×堀江貴文)
キーメッセージと感想
オヤジの定義
初めに断っておくが、僕が本書で定義する「オヤジ」とは、年齢的なものではない。あらゆること(家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に到るまで)を、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ。
彼らは現状にただ不満を持ち、将来に不安を抱えながらも、そこを打開しよういう意思すら奮い起こせない。ただ、誰に向けることもなく不平を口にしているだけだ。それは、僕は「思考停止状態」と呼ぶ。
内容紹介も言ったとおり、ここでいう「オヤジ」とは、学生などの若い世代も対象になるということです。
何も考えずに、大学の授業を受けてた私も、オヤジだったということ。
逆に言うと、何歳になってもオヤジ化しない人もいるということ。
堀江さんは、その代表格ですね。
安定を求めようと思った瞬間からオヤジからは始まる
ひとつひとつの事象について徹底的に考え抜き、結論を出すプロセスを繰り返すと、思考停止に陥らなくなる。思考停止とは安定を求め、自分の皮膚感覚や感情、生き方そのものに、こだわりを捨てるところから始まる。
安定を求めようとする努力のプロセスの中で、人は不安定になっていく。そのことに多くの人は気づいていない。むしろ不安定であるという真理を悟った上で、その不安定さの中でうまく生きていくスタイルを取るべきなのだ。だからこそ、思考停止に陥ってはならない。
思考を停止すると非常に楽だ。
言われたことを言われたままやれば、頭が疲れなくてすむ。
いつも同じものを買えば、選択疲れを起こさなくてすむ。
その瞬間からオヤジ化は、じわりじわりと進んでいるということ。
ツイッターを使って思考を運動させ続けろ
日本の「右にならえ」の空気は、徐々に強まっている気配がするから不気味だ。
そんな状況の中で、思考し続けなくてはいけない君たちの世代は大変だろう。
思考停止を阻む訓練として、今のトレンドでいえばツイッターを活用するのは悪くないと思う。
文章を書くという行為は脳を活性化させる。
ツイッターの140字で感情を伝えるためには、いろいろな表現を使わなくちゃいけないから、自然と思考力は豊かになる。
リアルタイムで、顔を見たことのない人たちとも交流できる。
他者の意見を知る場としては、あれほどスピーディーで、時代の流れとリンクしている場はないだろう。
確かにTwitterは、手軽にアウトプットできる場としては非常に良いです。
140字という制約もあるので、堀江さんのいうとおり、表現力を高めたり、要約する練習にもなりますね。
TwitterやSNS、そして、ブログなどをフル活用してインプットに負けないくらいアウトプットを、続けていきたいですね。
小説を読むのは時間帯効果が薄すぎる
「活字を読みなさい」とうるさくいうけれど、あれはなぜだろう?
知識を得るならネットが一番早くて確実だし、思考力をつけるならツイッターの方が手軽で効果的だろう。
僕は小説を読むメリットは、あまりない気がする。
時間対効果が薄すぎはしないだろうか?
読書にかける時間と、結果として得られる情報の価値が、僕の実感では釣り合っていないのだ。
私も最近小説を読むのをほとんどやめました。
読む目的にもよりますが、得られる情報は少ないと考えています。
「小説を読むことで社交性が高まる」と聞いたことがありますが、それであれば、人と直接あったコミュニケーションと取ったり、ツイッターで議論したりした方が100倍効果的だと思います。
ユニクロでもいいからパンツは自分で選べ!
君は、これらすべてを「面倒臭い」と片づけてしまうかもしれない。
もしそうなら、残念だ。
「面倒臭い」は、思考停止をした人間の、自覚ない敗北宣言だ。
面倒臭がり屋に、アドバイスできることは何もない。
アイディアよりも圧倒的に大切な実行力
適切な言い方ではないかもしれないが、起業はスピーディーなバカほど成功するのだ。
バカは頭が良くないから躊躇しない、というか躊躇するという概念がきっぱりない。
バカは全力ダッシュのまま、ハードルを超えられる。
ハードルを倒したときの怪我とか怖さを知らないから、ためらったりしないのだ。
躊躇する人の大半は、「そこそこ」できる人たちなのだ。
何でもこなせて、頭がいいから、失敗したときの悲惨な未来も予測できてしまう。
ひと言でいうと、小利巧なんだ。
ビジネスでは、この小利巧な人がいちばん損をしている。
理解力も学歴もあるけれど、ためらうから突き抜けられない。
突破したければ、ある程度はバカになるのも必要だ。
ひと昔前と比べて、"情報"というものは、誰もが等しく、同じタイミングで手に入れられるようになりました。
つまり、情報をつかんだ瞬間に走る出せる人が成功する人なのだということです。
つかんだ後にあれやこれや考えている人は、その時点で周回遅れなのです。
もちろん、十分に考えずに行動することで失敗のリスクは上がりますが、それを乗り越えた先にしか成功はないのでしょうね。
これからは、全世界レベルでの競争が始まる(すでに始まっている)ので、これからスピード感はますます高まっていくのでしょう。
常に思考を埋めろ。
飛行機や新幹線で移動する時も、ボーッと窓の外の風景を見ていちゃいけない。
携帯電話でニュースを読んだり、仕事の計画書をまとめたり、頭の中をいつでも思考で満たせばいい。
思考を埋めていけば、新しい情報がどんどん入ってくる。
情報を持たなければ、人は恐怖にかられる。
人間の恐怖の大半は、情報不足が原因だ。
新しい情報を獲得し続ければ、不安や恐怖は克服できる。
私は移動時間は、ほぼ必ずと言っていいほど、ニュースアプリか読書をしています。
スマホとiPadがあれば、時間を潰すのに困ることはありません。
また、常に思考を埋める姿勢でいると、様々なことが前向きにとらえられる効果もあります。
例えば、相手が待ち合わせに遅刻したときや、不意に時間が空いた時。
このような場合でも、「本を読むチャンスができた!」と思えば、待つことがストレスになることはなくなります。
(遅刻する人の人間性はどうかと思いますが。)
常に思考を埋める姿勢を持ち続けたいものですね。
ただし、たまには頭を空っぽにして脳を休ませてあげることも大切だと私は思いますが。
日本に生まれたことが、サイコロの出目では「6」
若い人はろくな仕事がないとか正社員になれないとか、いろいろ不平があるだろうけどさ。
サイコロの出目でいえば、日本人に生まれたというだけで、最初から6を出しているようなものじゃない。
一杯の美味しいラーメンをつくれれば、サラリーマンより多い収入を得られるチャンスのある国なんだから。
サイコロの出目では「6」
良い表現ですね。
息子が大きくなったら、この言葉を自分で考えたかのように説明しようかな。
(息子の時代まで「6」の状態が続いているかは心配ですが。)
生まれたところで、一生階級が決まるわけでもないですし、高望みしなければ、最低限の生活はある程度保証されている。
日本に済んでいると様々な問題が目につきますが、それでも世界的に見れば、まだまだチャンスをつかみやすい環境であることは間違いないでしょう。
この環境を活かすかどうかは、自分次第ということですね。
まとめ
この本を読んでいて、なんどもハッとさせられることがありました。
つまり、自分がオヤジ化に片足つかっているということを気づかされたということです。
この本を読んで、なにも行動に移せない人もオヤジなのでしょう。
私は、脱オヤジに向けて、Twitterやこちらのブログを活用して私は今まで以上にアウトプットを強化します。
圧倒的なアウトプットを続ける中で自分の思考を巡らせていきたいと思います。
皆さんは、オヤジにならないためにどんな努力をされていますか?
質問やメッセージなどあれば気軽にコメントくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。