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【書評】脳のフリーズをくいとめろ!「脳が冴える15の習慣」

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10年くらい前に出版された本なのですが、今でも愛読している数少ない書籍です。

久々に読み直したので書評としてまとめてみました。

最近、集中力がなくなってきた方や物覚えが悪くなってきたと感じる方、そして、脳の働きを最大限に活用できるようになりたい方には必見です。

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

 

どんな本?

・人から話しかけられた時にパッと反応できない
・話を聞いても文章を読んでも内容が頭にスラスラと入ってこない
・物忘れがひどい
・集中力がすぐに途切れる
・ぼんやりしているうちに時間がすぎている

これらの症状に該当する人は脳が十分に機能していない可能性があります。

本書では、脳の使い方を改めることにより、記憶力や集中力、思考力、意欲などを高めるための方法が紹介されています。

本書の目次

はじめに――よい習慣が脳を生まれ変わらせる

習慣1 生活の原点をつくる
 脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう

習慣2 集中力を高める
 生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう

習慣3 睡眠の意義
 夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう

習慣4 脳の持続力を高める
 家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう

習慣5 問題解決脳力を高める
 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう

習慣6 思考の整理
 忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう

習慣7 注意力を高める
 意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう

習慣8 記憶力を高める
 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう

習慣9 話す力を高める
 メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう

習慣10 表現を豊かにする
 「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう

習慣11 脳を健康に保つ食事
 脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう

習慣12 脳の健康診断
 定期的に画像検診を受け、脳の状態をチェックしよう

習慣13 脳の自己管理
 「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう

習慣14 創造力を高める
 ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう

習慣15 意欲を高める
 人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう

番外 高次脳機能ドッグの検査
 最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう

あとがきに代えて――立ち止まる脳、動き出す脳

特に印象に残った3つのキーフレーズ

ここでは本書の中でも特に印象に残った心に刻んでおきたいキーフレーズを3つに絞って紹介します。 

①前頭葉は脳の司令塔。雑用で前頭葉を鍛えよう!

前頭葉の力が高くなると、限られた知識や経験しかなくても、それを使って有効な組み立てを考え、行動に移すのが上手くなります。
要するに、実行力の高い人になる。
逆に、前頭葉の力が下がってくると、知識や経験があっても、それを使って合理的な組み立てを考え、行動するのが苦手な人になります。

・脳を鍛えるときには、司令塔である前頭葉を鍛えることを意識するといい
・前頭葉を鍛えるときには、テクニック以前に体力をつけることが大事
・家事や雑用を積極的にこなすことは、前頭葉の体力を高める訓練になる

前頭葉は、創造・記憶・コミュニケーション・自制力などを司るそうですで、人間が人間であるために重要な要素のひとつだそうです。

そして、前頭葉の体力が鍛えられていると、日常の面倒くさいことや辛いことに対して、抵抗なく実行できるようになれます。

現代では、面倒くさいことが技術の革新によりどんどんやらなくてすむようになってきているので、脳のトレーニングをする機会が失われています。

面倒くさいことがあったら率先してやるような意識を持つようにしましょう。

一見面倒くさく感じている雑用も「今俺は前頭葉鍛えているんだぜ!」と思えば、前向きにできる気がするのも良いですね。

②スマホやPCばかり見ている人は脳の働きが鈍くなる

・脳の健全な働きを保つには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
・目を動かす(フォーカス機能を使う)時間を意識的に多く持とう
・視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を得る訓練をするともっといい

目を動かして積極的に情報を取りにいっているときには脳も動いているそうです。

逆にスマホやPCに集中して目を動かさずに1点の平面ばかり見続けていると、脳は停止状態に陥る可能性があります。

現代でスマホをPCを使わないことは現実的に難しいですが、せめて1時間に1回くらいは、目をよく動かす意識を持つことを本書では推奨しています。

目をよく動かすとは、遠くを見たり、近くを見たりして目のフォーカス機能をダイナミックに使うことを意図しています。

窓から遠くのビルを眺めたり、海や山を眺めたりするだけでも構いません。

そう考えると私の趣味である釣りは、手元を見たり、遠くの海を眺めたりするのは脳には良い習慣かもしれません。

釣りに行くための言い訳がまた一つ見つかりました(ボソッ)

③アウトプットすることを前提に情報をインプットする

・使える記憶を増やすには、出力することを意識して情報取ることが大切
・その出力機会を増やすために、報告書やブログを活用しよう
・会話する機会が少ない人には、書き写しや音読が有効なトレーニングになる

私自身アウトプットすることは非常に重要視するようになりました。

このブログのタイトルであるHighOutputもまさにそこからきています。

普段は何気なく流れてしまう情報でも、誰かに伝えようと思っていれば、要点を意識的に捉えて、脳にインプットしようとします。

そうすることで記憶が整理され定着し、やがては自分の言葉としてアウトプットできるようになります。

つまり、①脳の入力→②情報処理→③出力を確認する

この3つのステップを意識的に行うことで脳を活性化させることができます。

急にアウトプットなんてできない、という方にはTwitterをおすすめします。

堀江貴文さんの書籍「君がオヤジになる前に」でも紹介されていますが、twitterの140字で感情を伝えるためには、いろいろな表現を使わなくちゃいけないから、表現力を高めたり、要約する練習にもなります。

まずは気軽に始めてみてはどうでしょうか?

Twitterを始めることにリスクはありません。

この本から何を活かす?

3つのキーフレーズで紹介した内容は、積極的に取り入れたいと思います。

すでに取り入れているものもありますが、特に目のフォーカス機能をダイナミックに使うことはぜひとも習慣化したいところです。

仕事中PCを見続けるような機会が多いため、定期的に窓から外の景色を眺めるのが良いでしょうか。

しょっちゅう離席するのも心理的に難しいので他の方法がないかも模索していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。